ドフラミンゴ。海軍も「悪のカリスマ」と呼ぶほどの闇の深い登場人物のひとり。(ワンピースは闇の深くないキャラクター探すほうが難しいですが)
登場のたびに「おれは偉いんだぞ」オーラを漂わせ、権力を自由きままに振りかざしていた悪の住人。ドフラミンゴのセリフはいつもとても重要性を匂わせる。彼が登場するときは、いつも時代の移り変わりを示し、重要なポジション。そんなドフィの妙に残るセリフを紹介。
もくじ
憎いけどドフラミンゴの印象的な名セリフ
「誰が誰に加担する・・・・・!?誰が誰を裏切る!!?」
ドレスローザにて麦わらのルフィに敗北し、インペルダウンへ連行されている護送船でのドフラミンゴ。
質問を返すようだが エサを失い鎖の切れた怪物達は何をすると思う・・・? 今の海に”頂点”と呼べる奴ァいるか!?
この海の王者は誰だ!!? 海の皇帝達「四皇」の内の一人か!? 巧妙に海を生きる「七武海」か!?”最悪の世代”のガキ共か・・・!? いやァ・・・ 正義の軍隊「海軍」こそ海の覇者!! 民衆の意思「革命軍」にも油断ならねェ猛者共がいる・・・!!!
歴史の底でくすぶり続ける”D”の一族は・・・ いつどこに姿を現す!?
誰が誰に加担する・・・・・・!? 誰が誰を裏切る!!?マリージョアの天竜人共に伝えてやれよ!!お前達は引きずり降ろされる!!!
捕まってもなお自信満々なドフラミンゴ。これぞカリスマと言わんばかり。
お鶴さんに、「これからの海賊の世界はどうなるか」と問われ、まくしたてるドフラミンゴ。
「もしもあの時」なんて酔狂な世界は存在しない
この結果だけが”現実”さ お前は敗けたんだ
このときのお鶴さんのセリフも素晴らしい。
お鶴さん、やっぱあんたにゃ敵わねえと言ってしまうこの貫禄。おつるさんとドフラミンゴの関係は未だに謎で、ドフラミンゴはおつるさんにだけは生意気を言わない。
ただですね、話が盛り上がってる所悪いんですが一つ気になることがありまして。
手元にコミックスある人みてほしいんですけど、捕まりながら喋りまくってるドフラミンゴシュールすぎません?
「捕まってからでもえらいよくしゃべるなドフラミンゴ…」と思ってしまったシーンでもあるんですよ。
ガチャンガチャン!!と音を立てながらずっと話してるドフラミンゴがシュールでしょうがない。
そんなバカな事するハズがないと思う固定概念が 人間の”盲点”を生む・・・!!
新世界をかき乱そうとするトラファルガー・ロー。シーザーを交渉道具にしてドフラミンゴに七武海を辞めるように仕向け、成功したと見えたがそれは”誤報”であった。
大きなマジックショー程・・・ 意外に簡単な所にタネはあるもんだ ロー
そんなバカな事するハズがないと思う固定概念が 人間の”盲点”を生む・・・!!
世界政府を動かすことの出来る権力者であることを見せつけるドフラミンゴ。これもまさしく「悪のカリスマ」と言うにふさわしい大胆な行動っぷり。
簡単なところに見落としがある。”灯台下暗し”と言うように、見えているようで見えてないものはたくさんあるのだと思わせてくれるセリフ回しが印象的。
「勝者だけが正義だ!!!」
海賊が悪!!? 海軍が正義!!?
そんなものはいくらでも 塗り替えられて来た・・・!!!”平和”を知らねェ子供共と ”戦争”を知らねぇ子供共との価値観は違う!!
頂点に立つものが善悪を塗り替える!!! 今この場所こそ中立だ!!!
正義は勝つって!? そりゃあそうだろ 勝者だけが 正義だ!!!
ワンピースの中でもトップクラスに好きなシーンのひとつがこちら。
頂上決戦編で、「うずいてくるぜぇ」(ぺろっ)と半ばチンピラみたいなことを言い出し、オーズjrを攻撃し、大空を飛んだりと余裕綽々のドフラミンゴ。うずきにうずいたその声帯が我慢の限界を迎え、アトモスをイトイトで操りついに見開きでドン!!と大声を張るミンゴさん。
このセリフはほんと良いこと言ってるんですね。「価値観の違い」は生きる上でかなり重要。100%の理解はなく、人によって「当たり前は違う」わけです。
「新世界:ドレスローザ編」でドフラミンゴの過去が明らかになり、どういう身分で、そしてどう育ったのかが判明。世界貴族「天竜人」から堕ちた彼の価値観からこのセリフが出たのは、本当に「勝者」の価値観が全てを塗り替えると彼の価値観が訴えているからでしょう。ドフラミンゴは多くの意味で「平等なんてもんはない」と言っているわけです。
このシーンのセリフはこれ単体で名セリフであり、この頂上決戦の後に触れられる「ドフラミンゴの価値観」を知るとより印象的に残るシーン。
度がすぎたドフラミンゴは新世界を裏から牛耳ったり、天竜人の乗った船を襲撃し、無理やり王下七武海になったりと、「悪の道」に進むことになりますが、彼の価値観は本来はきっとにまさしく「中立」だったのではないかと推測。
新世界編は「環境が生んだ化物」がよく登場しますが、彼もそのひとり。
この”争い”がキーワードとなって生まれる印象的なセリフが「BLEACH」にもありまして。
貸しがあろうが借りがあろうが 戦争なんて始めた瞬間から どっちも悪だよ
無益な争いは出来る限りなるべく避けたいものです。
むすびに
「勝者だけが正義だ!!!」このシーンでドフラミンゴに心を打たれた方は多いんじゃないでしょうか。
ドレスローザの悲劇や、彼が海賊としてしたことは憎いですが、家族(ドフラミンゴファミリー)思いなシーンや過去を鑑みながら、頂上戦争でのセリフを思い出すとなんとも複雑な気持ちになってしまいます。
新世界編の闇の一角であるドフラミンゴ。見事討ち取ってしまいその”取引先”であるカイドウやビッグマムやらがルフィ達に狙いを定めましたがさてどうなることやら。
ドフラミンゴは時代の節目に現れ、いつも意味深なことを言うキャラで監獄に幽閉された後もその”節目”にまた登場するんではないかなと踏んでいます。
今度彼が登場する頃にはまた一つ、ワンピースの中の重要なことが分かる瞬間。彼の再登場が待ち遠しいです。ガチャンガチャン!!(縛られながら楽しみにする図)
それではまた。