マンガ

”新世界:魚人島編がつまらない”とされる理由を解説します【ワンピース】

よく考えると全然時間が進んでないマンガであるワンピース。それが大幅に2年飛んだ新世界編に読者は胸を踊らせた。・・・はずだった。

週刊少年ジャンプの本誌では、1ヶ月の休載を経て満を持した「2年後」のロマンスドーン。だがしかし、2年後の初めての冒険である「魚人島編」の不評っぷり。

「どうしてここまで魚人島編が酷評されることになってしまったか」を今一度解説しようと思います。

この記事で書く「2年前」と「2年後」はワンピースの中の時間軸のことです。大別すると、61巻〜の新世界編を「2年後」。それ以前を「2年前」としています。現実世界での時間軸ではないのでご注意ください。

魚人島がなぜここまで酷評されているのか

読んだ人に向けて魚人島編自体の説明は簡潔に済ませながら進めます。

セリフがとにかく多い

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

なにこれデスノート?

かのデスノートもびっくりするレベルでセリフが多い。しかも心理戦でもなんでもなくシンプルにセリフが長いので読みにくいのなんのって。効果線が多かったり、コマ割りが細かすぎるため、絵も見づらい。

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

セリフが多すぎる。

これ一部抜粋なのですが、魚人島編のほとんどのページがこれなんですよ。

「セリフが少ない」か「絵がスッキリしている」このどらかがあればよかったのですが、どちらとも多いためマンガとしてとにかく見にくかった。

魚人島残念ポイント

セリフも絵(線)もすごくゴチャゴチャしてしまってマンガとして読みにくい

マンガだから絵で見せてほしいとは言いませんが、バトルシーンでしゃべりすぎなのはどうかと思ってしまう。モブキャラがあまりしゃべりすぎると緊迫感がなくなってしまうので、もう少し抑えてほしい所です。

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

ある意味で”読み応え”はあるので、知育マンガとか書いてくれると結構需要がありそう。

キャラほとんど全員喋っている

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

 キャラがだれもかれもひたすらに喋るのでとにかく見にくい。

これは魚人島だけに言えたことでなく、2年後全ての展開(魚人島編・パンクハザード編・ドレスローザ編・ホールケーキアイランド編)に言えること。過去編はどれも(比較的)スッキリしているのに、本編のストーリーのセリフと展開がとにかくごちゃごちゃなのです。

魚人島残念ポイント

みんながみんなしゃべりすぎ

尾田栄一郎は読者を聖徳太子にしたいのだろうかと思った。

セリフ・コマの配置が謎すぎる

人の視線誘導を無視したこの台詞の配置は悪意すら感じる。

語尾や話し方で個性をつけようとしすぎていた

ワンピースの特徴的な部分に「キャラの喋り方が特殊である」ことがあります。今までこれが平気だったのは、そんなに一気にキャラクターがしゃべらなかったから。人の脳が一度に処理できる情報はそんなに多くありません。

それが魚人島ではこうです。

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

クセがのぉ、クセが強いんじゃぁ。

「〜ドスン」「〜ッヒ」「キャッキャ」「〜じゃもん」「ミファソラシド〜〜〜〜〜♫」

「アッカマンボ♪フ〜〜リッ フ〜〜〜リ♫」

なんだこの変な口癖の数々は・・・。

個性をつけようとしすぎて、全然キャラとセリフが頭に入らないんですよ。味の強い調味料ってものは適量の配合だからおいしくなるもので、魚人島編のセリフ回しは完全にまとまりがなかった。

一つのページに個性が強すぎるキャラが集まりすぎるとどうしても視認性は低くなってしまうのです。

ホールケーキアイランド編のシャーロットペロスペローなどの語尾(ペロリン♪)などもそうで、シリアスな場面であればあるほど語尾一つで一気に白けてしまう。

魚人島残念ポイント

強すぎるクセは、もはや弱い

サンジの鼻血ギャグがまさかのシリアス展開に

今までワンピースでは「サンジが美女を見て流血」というギャグがお決まりの展開の一つした。「ギャグシーンでの流血はあくまでギャグシーンでありストーリーには関係がない」その他多くのマンガでもある種お決まり。

「女性耐性を失ったサンジ」引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

カマバッカ王国で地獄のような2年間を過ごしたサンジは、女性に対する免疫が2年前に比べ下がっていました。

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

 まさかまさかのこのままシリアス展開。

さすがに「えぇ・・・これマジ・・・?(悪い意味のマジ)」とつぶやいてしまった展開。驚愕せざるを得ませんでした。この展開が面白かったと思う人がいるなら申し訳ないのですが、ギャグとシリアスの棲み分けがあまりにも曖昧だったなと思うシーンでした。

魚人島残念ポイント

笑わせたいのか真剣に読ませたいのか分からない 感情が迷子になりがち

「これ笑っていいのか、それともシリアスなのか」と感情に迷いを生まされ、未だにどういう感情で読めばいいのかわからないシーン。

魚人島のテーマともなっている”種族の差別”を鑑みて最後まで読むと、必要なシーンではあるのは間違いない。だがしかし当時は「いつものギャグがまさかそのままシリアス展開になるとは」と驚愕。こんな風に無理やりもっていかなくてもよかったのに・・・と思ってしまいます。とにかく詰め込みすぎ。

「まじで笑えないブルックのワンシーン」引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

この辺りはまだ馴染んでおらず、ブルックは「まじで黙れ・・・」って思った人も多かったはず。この頃のブルックはほんとに空気が読めてなくて笑えない。
(ホールケーキアイランド編での活躍でブルックはようやく馴染んだ感があります)

ルフィ一行が余裕をかましすぎてる

「2年後、頭の溶けるルフィ」引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

2年の修行を経て、ルフィ達麦わらの一味は強くなった。それを表現したいのか、どんな状況でもかなり余裕の表情で、全体的に緊張感がほとんど0。永遠の0。

余裕かましておいて捕まる

「おい」とツッコミを入れてしまうのは、これ。あれだけ余裕を見せておいて、捕まってしまうんですよ彼ら。

後のパンクハザード編にて、またもや捕まってしまうゾロが「これからだぞ!新世界は!」と喝を入れるシーンがありますが、魚人島編でもこれくらいの気概で挑んでほしかった。

魚人島残念ポイント

余裕をかましておいて悪い展開になる(舐めプ) 緊迫感ゼロ。

セリフが多いともつながるのですが、みんなしゃべりすぎてお遊戯会の練習風景を見せられてる気分になるんですよ。

ホーディがタフすぎる

「劇薬・ES」引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

これはほとんどES(エネルギー・ステロイド)のせいですが、これによってホーディ達(新魚人海賊団)がとにかくタフだった。
ゾロにやられ、ルフィにやられ、それでも全然余裕綽々に挑んでくるホーディ。

「2年の修行の成果を見せてすぐ終了」ではさすがにマズかったでしょうが、ホーディがタフすぎるせいでゾロやルフィの攻撃の威力がわかりにくいのです。

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

ちょっとESの効能が強すぎやしませんかねぇ。

そんでもってホーディ達に魅力がない

「環境が生んだバケモノ」引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

「意思が欠落している環境が生んだ化物」とされており、とにかくホーディ達は”意思”のないキャラ。今までの敵キャラは悪と言えど「目的」を持った者がほとんどで、強い意思を持つキャラ達がほとんどでした。

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

過去お前の身にどれ程の事があった!!?  人間は一体お前に何をした!!!

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

なにも

なにも!!?

クロコダイルの緻密な計画とプルトンという目的、エネルの電力を用いた工夫のある戦闘や能力、目的であるフェアリーバース到達。
目的のあるキャラクターは、敵ながら魅力的に映るもの。方やホーディはES(エネルギーステロイド)に頼り切った面白みのない戦闘。さらに目的のない戦闘意識。それゆえにホーディの空っぽさが目に余るのです。

 今までの悪役(敵役)が魅力的だっただけに、意思の欠如した目的のないホーディとの戦闘にいまいち読者は燃えなかったわけです。

魚人島残念ポイント

敵キャラ(ホーディ)に中身がまったくない

魚人島のテーマは非常に重く、だからこそ「環境が生んだバケモノ」としてホーディを登場させたのだとは思います。育った環境によって人は大きく変わってしまうのだと、そういうメッセージだったのだと受け取っています。しかしマンガとしてはキャラが弱いのもまた事実なのでした。

むすびに

引用・出展:『ONE PIECE』©尾田栄一郎

酷評は多くあれど、面白いシーンもある。

新世界編に入って初の島。2年後の初冒険としてワクワクするはずだったのに、新世界でのダレた新展開は読者の期待に応えたとは言い難いものでした。

 ”物語として”魚人島編があった意味はあるので、決して酷評だけで終わるものでないのも確か。

マンガとしては読みづらくても話自体を見れば面白いものは多いので、また読みやすいワンピースが戻ってきてくれることを願うばかりです。

それではまた。

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