M1決勝に登場し、話題沸騰。
ファイナルラウンドまで進み、大きな話題になったお笑いコンビ『ぺこぱ』
正月休みがフォワったファナタ達へ
「時を戻そう」 pic.twitter.com/qJV9z0V2jE
— 松陰寺太勇のキザッター【ぺこぱ】 (@shoinjitaiyu) January 3, 2020
「まーた色物か?」
「なんだこのナスビは?」
「縁起がいいな」
そんな風に思った人も多くいたかもしれない。
実際自分も「とんでもねえのが来ちまった」と思った。
だがしかし、そんなしょうもない感想は秒で砕かれる。気がつけば毎日頭を振って挨拶をし、会話の節々で「ピューウ♪」と口笛を鳴らしては、「悪くないだろう」と口ずさむ毎日。
『ぺこぱ』のボケを2,3個食らったあたりから、完全に彼らの術中にハマってしまった。その術はオレに効く。ピューウ。そうだろう……?
あのキャラ芸人でしかないルックスから生み出される漫才の虜になってしまったのである。悪くないだろう。
それでは本文へどうぞ。
悪くないだろう。
もくじ
『ぺこぱ』と学ぶ平和な世界と生き方
ナレーションで「ツッコミ方改革」と紹介されていた彼らの漫才。
「ツッコミ方」改革。
その正体は「否定しないツッコミ」だった。
では「否定しないツッコミ」とは一体なんなのか?
M1で披露された漫才ネタの内容を引用しながら学んでいこう。悪くないだろう。
彼らの漫才スタイルは日常生活を円滑にするために、大事なことが盛り込まれてます。
とても「本質的」なツッコミ
まず彼らの決勝2発目のボケ(ツッコミ)がこちら。
いや、痛ってぇなぁ!どこ見て運転してんだよ!
……って言えてる時点で、無事でよかった……!!
ちなみに、もうボケ2発目の時点でわりと好きな流れになってる。色物? ……悪くないだろう。
さてさて、本題。「否定しないツッコミ」とは、
「状況をファクト(事実)として理解した上で、本質的な話をする」
これがその正体。
従来の漫才スタイルは、
ボケが「世論からズレた発言」(など)をする
→ それを大衆の思考に寄せる(戻す)ために否定する
これがオーソドックスな漫才のスタイル。(あくまで『ぺこぱ』のスタイルをベースとして)
つまり、従来であればツッコミが起こった場合に、片方が多少なりとも否定されるものなのだ。
では『ぺこぱ』の場合はどうか?
シュウペイ(ボケ担当)」がふわふわとしたツッコミにくいボケをする
→事実として受け入れ、柔軟に対応したツッコミ(本質的な意見)
なにこれ寛容。
ひたすらに寛容。ピューウ♪
ギスギスした社会への風刺といってもいいだろう。
立ち位置がカブれば、自分が避ければ良い。シンプルであり、真理。
相方を否定しないのである。ツッコミではなく、ひたすら肯定する。
寛容になろう。
そうだろう?
無事であることがなによりも大切なんだ。
「生きててよかった」と再認識させてくれる謎の壮大感。
何よりもまず命を守ることに重要性。ツッコミ方改革ならぬ、生き方改革。
文章で見ると、はたして笑いどころは本当にあるのか不安になるが、笑えるから安心して。
命に感謝。
かもしれない精神・自責精神
(…タクシーで再びぶつかる)
おい!!二回もぶつかるっ
……ってことは俺が車道側に立っていたのかもしれない……!
教習場で死ぬほど習ったあれ。
「かもしれない運転」がここで登場。
かもしれない運転は突き詰めていくと、「原因は自分にもあること」に繋がる。
もちろん相手の理不尽で起こるミスも沢山ある。
けど、頭ごなしに他人を否定してもしょうがない。何か問題が起こったときは、誰かのせいにしてばかりにせず、一度認めよう。
もうだれかのせいにするのはやめにしよう……!
何か問題が起こった時は、冷静に自分のことも見直そう
知らない事は悪いことじゃない
(タクシーに乗り込む)
運転手さん、新宿駅までお願いします。
「かしこまりました。
ちなみになんですけど、新宿駅ってなんですか?」いや知らねーっ
……んだったら教えてあげよう……!
”知識は……水だ。独占してはいけない”
仕事をする上で無知すぎるのはダメだけど、雑談とかでマウントと取るのはやめよう。温厚に、温厚に。
知識は水。
過ぎた過去にくよくよしてもしょうがない
「お客さん、(案内しなくて)大丈夫ですよ。
ナビついてるんで。」いや、おれがナビしてた時間返せよ!!
……って言って「ほんとに時間が実際返ってきたよー」って人?
……いないだろう……?
できないことを求めるのはやめにしよう。
過去はいくら悔やんだところで戻らない。時間もそう、どれだけ願おうと戻ることはないのです。
できないことは、できない。
物理的にどうしようもない過去にくよくよしないで生きよう。
今と未来を見よう。そうだろう?
しっかりと休もう
「お客さん、今急いでますか?
いや、別に。」キキィー!!(タクシー急ブレーキ)
「ふぅ…… (目を瞑る)」
え? いや、どうしたんですか?
「休憩です」
いや、休憩
は取ろう……!!
働き方を変えて行こう。
疲れたら休もう。
社会にはツッコむ
わ、わー!!
キキィー!(再びタクシー急ブレーキ)びっくりした!ど、どうしたんですか!?
「休憩ですぅ。」
いや、さっき取ったっ
……休憩は短かった……!
そうだろう……?
日本人は真面目で勤勉だけど、休憩を取らなさすぎだ……!だから他の先進国に比べて労働生産性が低いんじゃないのか……!
働き方改革って法律でどうこう出来る問題なのか……!?なぁおまえはどう思う!?
「うるさいなー!」
おまえ…!
……よりはうるさい……!
「否定しないツッコミ」ではあるが、あくまでそれは人を否定しないこと。
ただ、彼は社会構造自体にはツッコミをいれてる。
(今紹介してる以外にも彼らはめちゃくちゃ時代を捉えた漫才してる。)
個を尊重すること、多様性を認めることを笑いとして取り入れて、喚起してくれているのもまた素晴らしい点なのです。
とりあえず、休もう。
間違いを認める
(老人に席をゆずるの漫才にて)
おい、ふぉまえが老人(ふぉとしより)やってどうするんだよ!
「まちがえたー!」
いやっ!間違いっ
……を「間違い」と認められる人になろう……!
そうだろう?間違いは「ふるさと」だ。
……誰にでもある。
間違いは誰にでもある。休もう。
うほうほうほ
いや、ゴリラが入ってきた
ら席を譲ろう。
命を守ろう。
彼らはここでも命の重要性を語る。命あっての笑い。
命をだいじに。休もう。
- 休憩はとろう
- 寛容になろう
- 間違いは誰にだってある
- 知識は水
- 間違いはふるさと
- できないことはできない
- 時は戻らない
- 休憩はとろう
『ぺこぱ』の漫才と思考は生活を豊かにする
むすびに
平和
彼らを見たのはM1がお初だったのですが、記事を書くにあたって彼らの過去の芸風を見ました。
すると本当に色々試されてきたのか分かりました。(松陰寺がそもそもボケを担当な場合もあったり。)
正直言うと、M1でのスタイルが一番面白かったのですが、大事なのは「変化」を厭わないこと。
時流をよく読んで、試行錯誤を重ねてこうして笑いを届けている姿が最高でした。自動運転や、多様性を上手く取り入れた漫才はお見事でした。
これだけ『ぺこぱ』にお熱。個人的には今年の優勝は『ぺこぱ』のお二人です。
「えぇ?急に正面が変わったのか…?」が個人的なベストモーメント。
あの瞬間は天才かと思いました。…… 悪くないだろう。
しかし『ミルクボーイ』の優勝には非常に腹落ちしています。
彼らも新しいフォーマットを世に広めてくれました。テレビ初とは思えないとんでもない安定感。
『かまいたち』も相変わらず山内氏のサイコ感がマックスにキマっていて笑う。山内氏の目はヤバい。
皆さん本当に応援ありがとうございました‼️
ミルクボーイさん優勝おめでとうございます🙇🙇
めちゃくちゃ面白かった✨
3位、、、、悔しいです😭
明日からまた全力で頑張るので
皆さん応援しておくんなましー🌈🌈M-1最高ー✨✨✨
松陰寺さんキザーン‼️#ミルクボーイ さん#M1グランプリ#ぺこぱ pic.twitter.com/EWbPTUfbxQ— シュウペイ 【ぺこぱ】 (@shupei0716) December 22, 2019
ピューウ♪
誰が勝っても文句のない決勝でした。やっぱお笑いは最高、悪くないだろう。
言葉は光だ。届いてる。
リプファライ!Dフェム!!
全て届いてる。
どうもファリガトウ!!ピューウ♪ pic.twitter.com/i50JGjKqIb
— 松陰寺太勇のキザッター【ぺこぱ】 (@shoinjitaiyu) December 24, 2019
この文章も届いてることを願います。最高でした。
それではまた。