ブームってのは再熱する。
一時期ハマったものは、ループして後からまたハマったりする。いわゆる「マイブームの再熱」。
自分にもそれが来てしまった。そのマイブームは一世を風靡した「もちろん俺らは抵抗するで?拳で」の彼である。
いらない再熱が来てしまった。
ド今更ですが、あの動画の概要や、面白かった点、あの拳おとこから学べる点をピックアップします。
もくじ
拳で抵抗する21歳
軽く概要
問題の動画
そもそもあの動画が一体なんだったのか知らない人も、意外と多いと思うので、軽く概要。
- ボール遊びをしてる少年達(動画を撮っている少年達)のボールが「21歳達(拳達)」に転がる
↓
- それを拾う21歳(拳おとこ)
↓ - 投げる21歳(コントロールF)
↓ - 無のコントロールによって、とんでもないとこに飛んでいくボール。
↓ - 少年たち、無邪気に困り「とってきてくれよ」と抗議する
↓ - 例の動画
一見すると、ただの不快な動画なわけですが、一応こういうバックグラウンドがあるのです。
動画を文字起こしすると、こんな感じ
謝罪しつつ威圧する。
とれや!とれや!(ソイヤソイヤッのリズム)
この圧。
とれや。責任とれや。
ボールをとる事と、責任をとるのダブルミーニングをかます少年たち。ところで責任とは…?
反論する拳の彼。この辺、正論なのかどうなのかもうよくわからない。
俺らのボールやで。おまえがなげたんやん。
で?
だからどうして?
圧倒的圧。
え?
だからどうしてって・・・
「だからどうして?」からほとばしる覇気の圧に、うろたえる少年たち。拳は覇王色。
強い。彼が生み出した名言の1つ。
圧が過ぎる。
おれとりにいかんで?
名言2つめ。テンポがはやい。
とっ・・・(圧倒的踏み込みからの)
拳で
名言その3。
じゃあとってや!
再び質問。彼の辞書に後退という言葉はない。
しかし緊張のあまりか少し噛んでしまう。
2 1 歳
名シーン。2016年の流行といっても過言ではなかった。
驚嘆のあまり、最後の母音を失う少年。かっこい。結果として最大限の煽りと賛美の属性がある。
「危ない、それはあかんやろ」と最後はカメラへの攻撃かなにかで終わる。
ここで動画は終わり。
21歳拳で抵抗男から学べること
長々と動画の概要と文字起こしをお疲れ様です。本題はここからです。
彼から学べることをピックアップしていきます。ご容赦ください。
溢れ出る反骨心
この圧倒的な強者感。
動画後半で、「人にばかしといて(任しといて)」と反論。
転がってきたボールを拾った。投げて返した。そこまでは良い。ここで一応、彼は責任を果たしてることになる。
投げたボールが明後日の方向に飛んでいこうが、関係ない。ボールが拳男の前に転がった。それを拾った。その時点で責務は果たした。
責務を果たしてにも関わらず、難癖(正論)をつけてくる少年達に対して、この一言。
強すぎる。
なに言っても何しても、打ち崩せる気がしない。この反骨心が世界を変えるわけです(事実:一大ブーム)
この反骨心。内容はむちゃくちゃだけど、その確固たるブレのなさがブレイクのキモであった。
(まったく本人は望んでない)
圧倒的反骨心
しっかり疑問を口にすること
「知らない」「なんで」と口にするのが苦手な人は多い。それは大人も子どもも同じ。
しかし彼はしっかりと「なんで?」「どうして?」と口にする。
見上げるこそすれ、見下すことではないこのスキル。
ほとんどの人が「どうして」を追求できずに、ものごとを終えてしまう。
しかし「拳で抵抗する男」は違う。
疑問が生まれれば、即座に口にし、会話を盛り上げる精神。
ただ、この拳おとこ「なんで?」と聞きながら全く話を聞いていない。質問の意味がない。
拳男からすれば、会話なんて知ったこっちゃない。シンプルに「なんでわざわざ取りに行かなあかんの?ちゃんと投げたやん」で彼の頭は完結してる気がする。
質問しといて話を聞かない人って結構見るけど、ほんと勘弁してほしい。聞いたからには一文くらいはしっかりと聞いてくれ。
疑問をしっかり聞く力
(しかし話を聞くとは言ってない)
発声のよさ
で?
だからどうして?
「なんで」
「どうして?」
「2 1 歳」
この全てを、やたらハッキリ発声してる。虚勢をかましたいのか、すべての発言が威圧がかってる。
普段する必要ないですが、意思表示をするときにはこれくらいハッキリと勢いよく発言すると印象に残る。
声を通す力
しかし最後は暴力で解決しようとするこの男(拳)
それまである程度は話し合いをしようとしてた(?)彼。
なのに最後に抵抗するとを発し、レジェンド発言「拳で」
拳で
まさかの暴力。
最初は、疑問を解決しようとし、ある程度議論を交わそうとする彼(拳)だが、シビレを切らし暴力に訴えかける。
落ち着いてくれ21歳。
暴力はいけない
会話を引き立てたのは、少年の最高のパス
この動画がここまで伝説になったのは、「拳で」「21歳」などの発言に起因するのは紛れもない事実。
そこに隠れた名選手が少年の中のひとりの質問「どう抵抗するん?(How do you 抵抗?)」がある。
拳で
このシーン、この「どう抵抗するん?」がなかったら確実に生まれてない。対話があってこそのこの面白さなわけである。
動画のほとんどは会話になってないのに、たまに噛み合ってこうした采配に。色々な奇跡が積み重なった動画ということ。
質問って大事なわけです。
簡単な質問による円滑な会話のキャッチボール
で?
だからどうして?
しすぎてもよくないかもしれない。
むすびに
支離滅裂な発言が飛び交う問題の動画でしたが、学ぶ点はありました。
- 反骨心の持ち方(拳おとこの持ち方は正直謎)
- 質問力(会話さえ成り立つのであれば)
- 発声の良さ(「で?だからどうして?」)
- 暴力NG(「もちろんおれらは抵抗するで?」)
- 対話すること(「どうやって抵抗するん?」)
なんだこれ。
「少年側が悪い」「大学生側が悪い」とよく見ますが、バックグラウンド(動画の前後)を考慮すると、どっちも悪いです。この争いが始まった時点でどちらにも非はある。
暴力はダメ。(拳の彼は決して手は出してないけど)拳で抵抗した先にあるのは、拳で抵抗される未来。
「もちろんおれは抵抗するで。武力で」といった具合で核を保有するのが、国です。抑止力としてだけでいいです。ほんとに使ってたら世界が滅びます。
なんで国の話になったのかわかりませんが、それではまた。
現在23歳になった彼は元気なのか。
2 3 歳
かっこい。