10月31日、ハロウィンに「諭吉佳作/men」も出演しているライブに行って参りました。
Journey to Journey~from nishino everywhere~Vol.18
「LONGER THAN FOREVER」■日付 10月31日
■場所 下北沢モナレコード
■前・当 2800円 22歳以下 2000円■出演者(出演順)
山口穂乃佳
とうふメンタル
森山ほのみ
諭吉佳作/men
ペンギンラッシュ
Oh No Darkness!!ご予約は、リプまたはDMで🙏 pic.twitter.com/f0lR2kjpSI
— 諭吉佳作/men (@kasaku_men) 2018年10月24日
紹介記事を書いたりさせてもらっている静岡の新進気鋭シンガーソングライター「諭吉佳作/men」のライブ。
今回舞台となったのは、「下北沢モナレコード」
道中迷い、自販機をハシゴしすぎて満腹だったため、何も注文できませんでしたが、ご飯も豊富なモナレコード。ごはんカフェ兼ライブステージが併設されてるタイプのお店。素敵な場所でした。
諭吉佳作/men (at下北沢モナレコードの)ライブレポート。
ライブスタート:諭吉佳作/menの時間
堂々たる『非常口』
『非常口』の音でスタート。ライブの入り口に『非常口』
一声目から音をしっかりとって凛とした発声、堂々としてる若きSSW。
「ありがとうございます。静岡県から来ました、諭吉佳作/menです。よろしくおねがいします。」
自分のいた位置の関係もあるだろうけど、かなりベースが強めなサウンド。PAさんの好みなのか、スピーカーの性質なのか、元々ノリやすい諭吉佳作/menの楽曲と相まって、リズムよく体が勝手に動いた。
『night pool』
ベースのグリグリされる感触、途中の潜る瞬間の音が気持ちよくてついぐっと沈んでしまう曲。
ライブでも、その瞬間はぐっとブレイクを入れてしまう。グイグイ。
(音源”2:44”あたり)。
「ありがとうございます。」と曲終わりに呟き、発表音源の中では一番新しい『のぞき』が続く。
いい意味で爽快感と気持ちの悪さが共存している曲なのだけど、ライブで聴くと、どちらかと言うと爽快感のほうが強く思えました。
ステージのビジュアルと、いわゆる「諭吉ステップ」(どなたかが言っていたので使わせてもらいます)が重なって、気持ちの良い”朝感”がありました。朝はパン、パンパパン。
「ありがとうございます。」と一曲ごとに丁寧に挨拶を挟み、次に始まるのは『水槽のガラスだけだよ』
この曲で完全に諭吉さんにハマったたちなので、待ってましたと言わんばかりの気持ちに。テーマはシンプルなのに、この曲を彩る色、音の多さ。カラフル。会場のライトは暖色のオレンジや茶色といった具合だったけど、音が乗ると、光すら色とりどりに見えた。
MCを挟むmen、なぜかよく謝る
「ありがとうございます。水を飲みます。」
と、ステージに背を向け、水を飲む諭吉佳作/men。水筒ではなくペットボトル。
水「ペットボトルに入れても良いよ、僕はただあなたに持ち運ばれるよ」と言わざるを得ない場面。えぇ全く得なくないです。
背をぐるりとステージに向け、顔をこちらに戻すと、一秒ほど静止する諭吉氏。間の使い方が絶妙に謎で、会場も静止。
「MCをするつもりはなかったんですが..」とMCを始める諭吉佳作/men。
「あぁもうすみません。ほんとにすみません。ごめんなさい。ごめんなさいね。でもあぁ※☆4#$%^」
水を飲んだ後、何一つ悪いことしてないのに、なぜか唐突に謝りだした。謝ることは今のところ見つかりません。
「しゃべるのが苦手なので、すみません」の意味なのでしょうけど、そもそもしゃべる前に謝ってしまってるんですよね。なんで!?
謝るのは、まさか彼女のライブでは日常茶飯事なのですか?
「謝らなくていいのに」と会場は思っていたことでしょう。諭吉佳作/men、謎が多い。
「ほんとMCとかしないつもりだったんですけど、死ぬほどMCが下手なので..
あぁ☆@#$%^&*」
再び言葉を失うmen。落ち着いてください。
「今日はいつもより一曲多めにやるので、それで緊張してます。ああぁってなります。」
歌っている時はしっかりしてるし、文章もハッキリしているけど、MCでは”あああ”となるmen。
そんな”あああ”から「しゃべっても良いことないので、次。」と言うと、お客さんは和んで笑う。笑いをとり、会場を沸かせたと思えば、急に始まる新曲。ほんとにいきなり始まって吃驚仰天。
諭吉佳作/menの楽曲は、後ろで鳴らすコードの構成音がめちゃくちゃおもしろい。この新曲は完全に初見の曲、けど初見だからこその楽しみが彼女の楽曲にはいつもあって、その上でキャッチー。この新曲も初見だからこそのワクワクがあって、ニヤニヤしながら聴いてしまった。
曲の盛り上げ方がほんとに良い。上げたと思ったら下げてくる。
白上げてー赤あげてー白さげないでー赤さげて、降伏。彼女の音楽に好き放題振り回される。そういう意味では、ジェットコースターみたいな曲でした。あくまで例え。
昨日は
Journey to Journey~from nishino everywhere~Vol.18
「LONGER THAN FOREVER」
でした。可愛い 下北沢モナレコード で歩き回りました。
いつもより一曲多く歌わせていただき、唐突に新曲を織り交ぜ、ちょっと緊張しつつ、とても楽しかったです。
東京ってなんだか良いですよね… pic.twitter.com/0rvon82DyU— 諭吉佳作/men (@kasaku_men) 2018年11月1日
新曲のタイトルは『洋装の語る今日は』
新曲が終わったあと、諭吉佳作/menは
「急に何も言わず新曲をやってすみません。あぁ… すみません。」
また謝り倒していた。
がしかし、最後の曲『別室で繭を割った』のときにあるハプニング発生。
「しまった。緊張のあまり…すみません。あぁすみません。」
それまで謝る要素0だったのに謝っていて、最後やっと謝る意味がちょっと理屈立った瞬間。でもあんなに謝る必要はないのでは…大丈夫です。それなりに起こるハプニング。(頻繁に起こったらマズイけど)
仕切り直しで、ハプニングはなかったかのように、『別室で繭を割った』を歌い上げ、「ありがとうございました。諭吉佳作/menでした。」と言い切り出番は終幕。
ひとり凄まじく「テンションの高い女性の方」(恐らく身内の方)がいて、若干浮いてるのが気になりましたが、ああいった方はステージに立つ人間からするととてもありがたい存在。もちろんプレッシャーにもなり得れば、緊張の緩和剤にもなり得る。言わば、諸刃の剣ではありまして、さて、この日はどう作用したのか。
ましてや、諭吉さんは15歳ということもあり、あの方が客席にいるのは心強かったのではないのか、と勝手に解釈しております。
ただ、繰り返し言いますが、過度なオベーションは演者のプレッシャーを増やしますので、難しいところ。
僕はそのテンションに怖気づいていました。たまにはああやってはしゃぎたくもなるなぁとも思いつつ。
ライブ後にお話と、ほんとに軽い質問
ライブ終わって少し話すタイミングがあったので、インタビューとまでいかない軽い質問と話をしました。
「えっ、はい。緊張しました。大丈夫です。」
—MCは置いておいて(ど失礼)、曲が始まると堂々と歌いますね。
活動自体今年の2月からだったと思うのですが、結構場数を踏んでるからですかね…?
「はい。今年からです。ライブ自体はそれなりにあるんですが、場数はそんなに踏んでないので…平均がわかりませんけど..なんででしょうね?」
質問に質問が返って来ました。なんでなんですかね?紐解きたいけど、いかんせん時間がなかった。
—焼津TVでも『純生活』を堂々と歌っていて…
「え、歌ってないです。『非常口』です。」
—し、失礼しました… そうでした…(…ふつうに曲名を間違えてしまった…)
あろうことか、曲名を本人の前で間違えるハプニングを起こしてしまい、穴があったら入りたかった。
虎穴に入らずんば虎子を得ずの気持ちで、下北沢に来たことに加え、ミスによる恥ずかしさから穴があったら入りたくなっていて、その瞬間はどこかに埋まりたい気分で一杯。行きは迷う(後述)しで、計画も穴だらけ。
自身、5年ぶりくらいに中学生と話して緊張していました。高校生はギリギリ話す機会があっても、中学生となるとほんとに珍しい。
ただ諭吉佳作/menを中学生だと思って話したつもりはまったくなかったので、年齢どうこうじゃなく、ただ単に緊張していました。
(他にも話したことはあるのですが、緊張で吹き飛びました。)
僕も諭吉さんも、お互い挙動不審で何がなんやらでした。カオス。互いに「えっ」が多すぎました。
最後にひとつCDについて。
—CD作る予定ってありm…
「あ、ないです。」
食い気味に即答されました。今の所ないらしいです。
となりには、諭吉さんのお母さんがおりました。これも緊張の要因だったのかもしれません。愛する我が子に近づく不審者ですからね、その時の僕は。
諭吉さんのお母さんも前回の記事を読んでくださったそうで、お母さんのほうからも「あなたの文章読みやすくて好き」と言われました。こうして記事を書く上でとても励みになりました、ありがとうございます。僕も諭吉さんの文章好きです。口頭でも伝えましたが何度も言っておきます。
短い時間でまともに話せませんでしたが、お母さん、気さくな印象の方でした。諭吉佳作と気さくなお母さん。微笑ましい親子だと目に映りました。諭吉mother気さくwoman。
むすびと余談
打ち込みの音源とひとりのボーカルというライブスタイル。音源を聴き込みすぎていると、少し物足りないと感じるところがあるのも事実でした。
だけど、ボーカルの伸びやかさ、自称苦手なMC、客層の雰囲気、急に新曲、などはどうしてもライブでしか味わえないもので、これからも楽しみなアーティストだと体感することができました。
興奮により、案の定自己満足な文章になったけど、諭吉さんの人柄とライブを肌で感じられて、とても良い東京のひととき。
ライブに行くにあたって、新宿駅より下北沢のモナレコードまで歩いて向かっていました。
道に迷って、東大研究センターの建物に囲まれた時は間に合わないかと絶望してましたが、事なきを得られました。(都会の道は、行きたい方向に進みにくいから難しいです。)
その途中に通った住宅街が何やら賑わっておりました。そう今日は10月31日、街が一丸となって、ハロウィンの催しをしていました。(親が後ろについて、子どもたちが色々な家を回る民間行事的な側面)
ハロウィンの東京と言えば、問題も多し。その目立つ陰に、見えない・目立たないところで往来の楽しみをしている人たちもいるので、一概に東京のハロウィンはダメとか言いたくないなぁと思うわけです。集団心理は怖い。
ともやかくや、良い一日でした。ライブお疲れ様です。みなさんお気をつけて。モナレコードもまた遊びに行きたい良いカフェでした。
それではまた。