レビュー・感想

あらゆる層を巻き込む男、オーイシマサヨシ【”京大NF Special Live”レビュー】

個人的な話:オーイシマサヨシのトークについて

 失礼な話承知ですが、今回ライブに行くも関わらずオーイシマサヨシの楽曲全てを把握できず参戦でした。(有名所はもちろんのこと、楽曲のほとんどは聞いてます。一部が聴き込めてない状態でした。)

 大々的に告知されていたこのライブに行くにあたり不躾なのは承知。曲を全て知らずの参戦。

 しかし、彼のトークが素晴らしいことはよく知っていまして。その理由は、勘の鋭い方は気づいてると思いますが、そう”あの番組”です。

 ネット番組で『オーイシ×加藤のニコ生☆音楽王』といった神がかった企画がありまして、そこでオーイシマサヨシのトーク・MCにハマったわけです。

 ライブでもパフォーマンスや”トークが上手い”とは度々耳にしていましたが、この番組でそれをよく理解しました。

 気がつけば放送の全てを見ていたレベルであの番組が好きなのです。オーイシマサヨシと加藤純一のどちらもファンであった自分にとってこれほど面白い番組はそうそうありません。

 ニコラジやその他諸々で、加藤純一とコラボしてるのを色々聞いてましたが、オーイシマサヨシとのMCコンビがダントツで一番おもしろい。加藤純一が音楽にほとんど興味がないのに成り立たせるオーイシマサヨシのMC力には脱帽でした。ほんとに良いコンビ。(今はラジオ番組に転身)

 ギターが上手い・歌が上手い・質の高い楽曲。これらに加えてあのトーク力。あんなの男女問わず虜。そんなオーイシマサヨシが来るとなったら行くしかないわけです。しかも無料!?ほんとお金払いたいクオリティ。無料で見てしまってよいのかと。なぜ物販もなにもせずに帰るのか。いつもの商売魂(あったっけ?)はどうしたんですか。

全てを巻き込む上手くバラけた彼の魅力

 女性だろうが男性だろうが関係なく取り込みまくって、みんなオーイシマサヨシのファンにしてしまうような。

 その幅広い彼のファン層の要因として考えうるのが、

  • 年を感じさせない見た目の若さとあのルックスで女性層を
  • 楽曲の質の高さで玄人から音楽業界人を
  • 高い練度のギターで音楽のわからない人間でも
  • トークの上手さ・面白さで老若男女を
  • 共演者やライブの場所をしっかり組み込み
  • アニソンを歌うことでカルチャー層にも幅をきかし

 とまぁ入り込みすぎ。左折巻き込みだけは避けて。


 免許もゴールドディスクであってほしい。

 オーイシマサヨシをよく知らない人からすると、女性票の強いアイドル的アニソンシンガーに思われがちなんですが、男性ファンもちゃんと多いのです。

 彼をギタリストと見る人もいますし、歌のうまいお兄さんと思う人もいますし、トークのできるクソメガネと見る人もたくさんいるのです。(実際自分はギターの奏者として見る珍しいほう(?)の入りをしたので、彼の第一印象は”ギターの上手い青年”だったわけでした。青年と言える年じゃないですが。)

 その根本に音楽クリエイターとしての地盤があって、それに加えてその分散できる魅力があることで彼に惹きつけられる人がたくさんいるというわけです。

 元々彼、バンドマンですしね。色んなことやってきて視点を広く持てるからこそ、今の幅広い人気があるのです。

 実際の客入りをみて、オーイシマサヨシのファン層は幅が広いんだなと改めて思った次第。(学祭のイベントであることも起因してるでしょうけども)

 トークトーク言っておりますが、楽曲のクオリティはもちろん担保されています。そう、今回のライブでも度々自慢(?)していたゴールドディスクですね。はいはい自慢自慢、人脈ネガネ、とネタで言いたいけど、実際曲がいいから自慢に聞こえない。

 自慢であり、客観的な事実だから誰も文句を言えないのです。オーイシマサヨシのトークに慣れすぎてる弊害な気もします。人によっては自慢が強いトークにも聞こえるのでしょうか、どうでしょうか。

むすびに


こうして見るとほんとに一万人くらいいそうに見えますね。

 何度も言いますが、オーイシマサヨシのとても好きな部分が、共演者のことをちゃんとリサーチしてくる点。下調べを怠らないんですよ彼。

 ニコ生☆音楽王のMCとしての共演者である加藤純一のこと。ゲストにくるアーティストやアイドルやたまに芸人。ジャンルの違うものでも、そもそもカテゴリーが違うものでも、ちゃんと見て聞いて調べて、内容をしっかり絡めてくるから、それぞれのファンからも大いなる支持を受けるわけです。

 今回の京大でのライブのスローガンのくだりも、学祭であるから勉強を絡めるあたりもスキがないMCで圧巻でした。素晴らしいパフォーマンス、良いライブを関係者の皆さんありがとうございました。

 楽しすぎてあっという間のライブでしたが、記憶はしっかり。オーイシマサヨシはずるいほどにパフォーマンス上手でした。

 それではまた。

<文・編集 = hitoto(@tonariniwa

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